コンテンツへスキップ

葬儀の会食マナー

葬儀における会食の目的

一般的な葬儀の場合ほとんど仏教式で行われるため、会食いわゆる振る舞いの目的の1つは、弔問に来てくれたことに対する御礼という目的があります。
そして親類、縁者、僧侶などが故人と最後の会食をするという故人への供養という目的や、今まで故人がお世話になった御礼という目的もあるのです。

また最近は特に宗教にこだわらない無宗教の家族葬なども増えています。
そのため故人に対する供養という意味だけではなく、故人の好きだったものを振る舞い、故人に思いを馳せていただけたらという目的の会食などもあるのです。

このように特に少人数の参列者で行う家族葬などでは、いわゆる仏式の葬儀にこだわりがありません。
そのため少しでも故人を忘れずにいて欲しいという意味をもった目的があったりと、遺族の思いもさまざまです。

会食でのマナーは遺族に対する思いやり

久しぶりに会う親戚などは、ついつい故人以外の話題で盛り上がりやすいようですが、やはり葬儀での会食では故人についての思い出などを中心に、故人を偲びながら会食をいただくことが大切です。
また故人の死に直結する話題も、遺族にとってはまだつらいことなので避けるようにしましょう。

そして故人の死因なども遺族から話がなければ、まだつらくて口に出来ない可能性もあるので、無理に聞き出すようなことは避けます。
そして楽しかった故人との思い出などを話題にすることは、遺族にとっても癒されるはずです。

故人を偲ぶ

最近の振る舞いや会食については、昔と違いあまり宗教的な意味が薄くなり、遺族側からの弔問者への感謝の気持がほとんどです。
そのため振る舞いや会食を受ける方は、その気持をくんで感謝をし、故人を偲んでお食事をいただくという姿勢が大切となります。
そして遺族だけでなく、故人からの振る舞いでもあるという思いを持ち、故人へ今までの感謝をしながら、お食事をいただくようにしましょう。

通夜振る舞いマナーのポイント

通夜に振る舞われる食事は、関東などはお寿司やオードブルの場合が多く、関西ではお茶とお茶菓子が多いと言われており地域によっても違います。
どちらも故人への供養と焼香に参列した方々への感謝の気持ちなので、遺族の気持ちを有り難く受け、軽くご馳走になることがマナーです。
ただし長々と居座ることなく、せいぜい20分~30分程度で失礼するようしないと、次々と弔問客がくるため迷惑になってしまいます。

振る舞いをいただいているときに、故人との思い出話などを1つでもお話できると、遺族の気持は救われるはずです。
またお酒が振る舞われることもありますが、酔わないように少しだけ供養のつもりでいただくようにしましょう。
もちろん通夜に限らず、葬儀の会食でのアルコールは飲み過ぎ厳禁です。