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キリスト教式のマナー

キリスト教

日本でもキリスト教式の葬儀が行われることがあります。
しかし日本人には馴染みがないため作法が分からないという事もいるでしょう。仏式の葬儀とは全く違っていますので、参列する前の段階で、細かなしきたりを自分自身に叩き込んでおくようにしましょう。

献花の方法について

まずキリスト教式の葬儀では一人一人が献花をすることになります。
これに関しては仏式の葬儀でも行いますが、特にキリスト教式の場合には手渡された花を献花するといった方法になります。
トレーに乗せられた花を自ら手に取って棺の中に収めるという方法ではありません。

また献花を行うにも順番があります。
親族からという決まりがあるため、我先にと率先してしまうようなことは避けましょう。
手渡されたものを順番に棺の中に納め、そこで手を合わせるというのがキリスト教式葬儀のスタイルになっています。
キリスト教式といっても、言葉が通じないわけではありませんので落ち着きながら周りの方々そして葬儀を進める方々の指示に従うと良いです。

賛美歌にはしっかりと参加すること

キリスト教式の葬儀では必ず賛美歌や聖歌を歌うことになります。
このとき自分には無関係だとばかりに知らん顔するのではなく、できるだけ積極的に参加してください。
もちろん歌詞などは分からず戸惑ってしまうかもしれませんが、多くの場合で歌詞の書かれたテキストブックなどが置いてあります。
これら一人一人が参加できるようになっているので、わからないなりにも口ずさんで故人をしっかりと送ってあげましょう。

初めての経験の場合には手に汗を握ってしまうような瞬間かもしれませんが、それなりに口ずさんでいるだけでも故人の方は喜んでくれるでしょう。
あまりにも日本の葬儀とは違っているので、こうした部分で驚きを隠せない方もいるようです。
しかしその場の雰囲気と流れにしっかり合わせることも社会人として大切なマナーの一つだと心得ましょう。

お悔やみの言葉は必要ない

日本で不幸があった場合には、弔問や葬儀への参列で必ずお悔やみの言葉を述べます。
また自分自身で足を運ぶことができなければ電報を送るという方法もあるでしょう。
しかし、キリスト教式の葬儀の場合にはお悔やみの言葉は一切必要ありません。

キリスト教では、死そのものが永遠を意味するものとなっていますので、日本のように亡くなって成仏するといった感覚や、会えなくなって悲しいなくなってしまい可哀想などという概念がないからです。
そのためお悔やみの言葉を言ってしまうと怪訝そうな顔をされることもあるので、くれぐれも口にしないように気をつけましょう。
キリスト教になじみがなければ、こういったしきたりやマナーは知ることがなく、ついついお悔やみの言葉を言ってしまいがちですが足を運ぶ前に改めてこのようなマナーを自分の中で確認することが大切です。