コンテンツへスキップ

酉の市のマナー

お守り

酉の市は毎年、商売繁盛を願い元担ぎをするために縁起物とされている熊手を購入する人でにぎわいます。
この酉の市はとにかく大きな熊手を買えば良いというわけではなく、様々なマナーがありますので小さなマナーでも知った上で熊手を買いに行きましょう。
そうするだけでも通な部分を見せることが出来、なおかつしっかりと熊手の意味合いも知ることができます。

はじめは小さな熊手を購入する

酉の市で売られているくまでは、沢山の縁起そしてお金を引き入れるためにこのような形で売られています。
近年では様々なキャラクターをモチーフにしたデザインなども増えてきており非常に多くのバリエーションがあります。
熊手を購入する際に大きなものから小さなものまでが目に入り、たくさんのご利益を得るため大きなものを購入すれば良いと思っている方もいるでしょう。

しかし酉の市で販売されている熊手は小さなものから順番に購入していくというのが一つのマナーです。
初めは控えめなものを購入し、翌年以降に徐々に大きなものにしていきます。
そうすることによって欲ばかりではなく、自分たちの頑張りをしっかりと認めてもらいながら、さらに大きな利益をもたらしてくれるといった意味合いを持っています。

値切りとご祝儀について

熊手を購入する際に値切らず、そのままお金を支払うという人もいますが値切るのも一つの楽しみ。
熊手屋さんは多くのお客さんと値切りについての交渉を行います。
これを知らない人はストレートにお金を支払ってしまうのですが、ここでの値切りも名物の一つ。

思い切っていくらまで値切ることができるのか、チャレンジしてみましょう。
値切り術を身に付けてみるのも楽しみの一つになります。
また値切ってリーズナブルに購入できたからといって、得をしたとラッキーな気分になるのではなく、値切った分のお金はご祝儀としてそのまま置いてくるのが通のマナーになります。
それでは値切った意味がないと考えるのではなく、値切りそのものに大きな醍醐味があると考えて熊手屋さんとのやりとりをしましょう。

熊手の飾り方と処分について

熊手を購入した後どこに設置すればよいのか、というのは基本的に商売をされている方であれば神棚になります。
神棚を設置していないご家庭の場合にはできるだけ南などの外に向けて設置してください。
1年間お世話になった熊手は新しいものを購入する際にしっかりと収めてくるというのが一つのマナーになっています。

前回購入したお店で熊手を返し、新たに来年度お世話になるための熊手を購入しましょう。
このあたりについては神社のお守りや御札と似たような感覚となっています。
1年が終わるからといって、ゴミ置き場に出してしまうようなことは避けましょう。

また熊手を購入した後混雑している酉の市は歩かなければなりませんので、特に大きなものを購入した場合には細かな部品が落ちてしまうなどに注意する必要があります。
大切に持ち帰るように心がけましょう。