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天台宗のお葬式マナー

天台宗の葬儀に参列する機会もある

葬儀は故人の菩提寺などから、様々な宗派によって執り行われることも多く、今まで参列してきた葬儀とは全く違う作法を持っている葬儀に参列することもあります。
例えば仏式と神式についてですが、仏式の場合お焼香を行いますが、神式の場合行いません。

現在日本で行われる葬儀のほとんどが僧侶による仏教式のもので、神式、その他は少ない状況です。

天台宗の場合も、仏式の葬儀となりますが、これにもそのほかの宗派と違い画ありますので、マナー、流れなどを理解しておく必要があります。

天台宗とはどういう宗派?

天台宗は法華経を根本経典としている大乗仏教で、575年に隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成しました。
日本には奈良時代に、唐の僧侶である鑑真(がんじん)という方が伝えたとされています。

平安初期、最澄が滋賀県比叡山延暦寺を建立、開宗となったことが知られています。
この天台宗の御本尊は、釈迦族の聖者とされる釈迦無二如来です。

この天台宗における葬儀の特徴としては、授戒と引導で、仏の供養と念仏によって故人の冥福を祈るというものです。

天台宗の葬儀の特徴とは

授戒と引導という、特長的な議事録気があります。
これは仏の供養と念仏による功徳をもって故人の冥福を祈るというものです。

仏門にはいる者、葬儀の場合には故人をさしますが、この仏門にはいる者について僧侶が戒律を付ける事を授戒といいます。
また故人が迷うことなく悟りを開くように法語を唱える事を引導といいます。

この受戒と引導が葬儀で最も重要な要素を占めており、天台宗の特徴的な葬儀の儀式といえるでしょう。

天台宗の葬儀でお焼香の回数は?

他の宗派の葬儀の場合、お焼香の数は決まっていないとされている所も多いのですが、天台宗の場合、お焼香の回数も1回若しくは3回とされています。

しっかりと厳しく定められているということはありません。
天台宗では回数よりも故人に対して感謝の気持ちを伝える、気持ちを大切にするということがメインとなっていて、お作法などについてもそれほどこだわらないといわれています。
お数珠は左手にかけてお焼香を済ませるといいでしょう。

お焼香を1回とすることがよい事とされる場合もあり、この場合、一念三千という教えによるものです。

天台宗の教理によると、一念の心に三千の諸法が備わるとされています。
では3回という場合にはどういう意味があるのかというと、仏、僧、法という三つの宝から3回お焼香を行うことに意味があるともされています。

回数についてはそれぞれの僧侶によって定めを持っている場合と、持っていない場合がありますので、迷うようなら確認してみるといいでしょう。
いずれにしても故人を偲ぶという気持ちをもって参列すれば大きな問題はないと思います。