仏式のマナー

日本では仏式で執り行われる葬儀というのが最も一般的です。
葬儀会場にしても自宅にしても仏教の教えに基づいて通夜や葬儀が執り行われています。
このような場面での礼儀やマナーというのは多くの社会人の身につけているものですが、これまでこうした場面に携わりのない方は社会人になってからでもマナーを知らず戸惑ってしまうことがあります。

焼香は速やかに行うこと

通夜葬儀のどちらであっても途中で焼香をする時間があります。
この時にはできるだけ速やかに行うようにしましょう。
流れとしては、ご遺族の方への一礼をしてから故人の遺影に向かって一礼、そして一歩前に出て焼香します。

その後に手を合わせ、一歩下がって、改めて遺影に向かって一礼、席に戻る際にもご遺族の方に一礼をしましょう。
一人一人が速やかに行うことによって、流れがとてもスムーズになります。
焼香ばかりに気を取られてしまいご遺族や遺影への一礼を忘れてしまうことがないようにしてください。

また手を合わせるときには全ての指をぴったりと揃えるのではなく、少し隙間をあけて揃えるというのが本来のマナーになっています。
これを知るか知らないかでも違いですのでしっかり身につけておきましょう。
焼香に向かうときや自分の席に戻る際にもドカドカと音を立てて歩くのではなく、静かに歩くことも大切です。

通夜の後は少しでも食事に手をつける

親族や親しい友人でなければ通夜に訪れた葬儀には参列しないというケースがほとんどですが、その後には簡単な食事などが振る舞われることがあります。
特に葬儀会場などでは専門スペースが設けられていますが、遠慮して手を付けず帰るのではなく、ほんの少しでも構いませんので必ず手をつけてから会場をあとにしましょう。

なぜならば、ここでの食事というのは故人が感謝の気持ちを込めて振舞っているといった意味合いを持っていますので、気を使って断るよりも素直に頂く方が故人のためになります。
ご遺族への配慮ではなく個人に対する配慮をしっかりと優先させるためにも、ある程度は手をつけてから、その場をあとにしましょう。

弔問が難しい時には?

通夜や葬儀があることを知っていても、お仕事の都合などでどうしても訪れることができない場合には同じ会社の仲間や友人などに御霊前を預けるといった方法で気持ちが伝わるようにしましょう。
また、御霊前を預けるだけでなく電報などを用いてお悔やみの気持ちを伝えることも大切なポイントになります。

もちろん通夜や葬儀に出ることができなくても、その後必ず時間を作って直接出向くようにしましょう。
四十九日を迎えるまでの間であれば自宅に伺ってお線香をあげるというのが一般的なマナーとなっています。
タイミングを逃してしまい、そのまま足を運ばぬずに何年も経過しまうという事は避けましょう。

ただし、これにもある程度の関係性が必要になりますので、自宅に伺うほどの関係でない場合には前述の通り、御霊前を預けるといった形のみでよいでしょう。
このあたりについては関係性だけでなく、各々の気持ちも関係してくる部分です。